ayano02

実を言えば、この店を選んだのは綾乃ではない スマホで店を検索していた際、咲希がメッセージを寄越して指定したのだ 故に、碌に酒場へ出入りした事も無い優等生の綾乃は、この店がどう言った種類の店であるか、詳細を知っているわけではない ただ入店した途端、店内の其処此処から途切れ途切れにか細く聞こえる甘ったるい嬌声が気になりはした しかし咲希に指定された以上、たとえ如何なる種類の酒場であろうと、その指示を違えることなど出来ないではないか 勝手を知らぬ綾乃は、ボックスシートに腰掛ける前に化粧室に入る 男との汚辱に塗れたディープキスと涙によって崩れてしまったメイクを念入りに修正するためだ 汗と涙で剥がれかけたファンデを入念に塗り直し、涙と汗に溶け落ちたアイラインをがっつりと太く引き直す 平成ギャル並に長く濃密なつけまつ毛を貼り直し、マスカラで更に密度と長さを増強する 濃いめのパッションピンクのルージュで唇の輪郭を丁寧に官能的に描き、そして濃厚に塗りつぶす その上からラメを含んだグロスをこれでもかと言うほどたっぷりと塗りつけると、発情しきった大陰唇の如くにぽってりと膨らんだ卑猥な口唇が形造られる 年甲斐もないピンクのチークを眼下から頬骨に向けて引いて金髪ロングのウィッグの乱れを整えると、鏡の前には再びあの破廉恥極まりない遊び女が現れる メイクが済むと個室に入りホットパンツを脱ぐ 更にあまりに扇情的な真紅のTバックショーツを脱ぐと、股布は綾乃特有の甘く蕩ける様な香気を孕んだ汗露と透明に滑った恥蜜露が恥ずかしいシミを作って泥濘んでいる ペーパーで何度も股布を拭ってみたが、湿気は取れてもはしたないシミだけは取り切れず、諦めて再び脚を通すしかなかった Tバックのショーツは、綾乃のぽってりとふくよかに育っちきった大陰唇をほとんど隠蔽してくれない 当然、そこに卑猥に密生する縮れた和毛も隠蔽してはくれない 最後にクラッシュデニムのホットパンツを履くが、綾乃の大腿の付け根までを剥き出しにしてしまうほど卑猥なカットのそれは、下から覗けば鼠蹊部から大陰唇辺りまでを容易に見透かせるほど脚周りが緩く、よく見れば剃毛を教義によって禁じられている綾乃の、縮れた恥毛がデニムの外にまでハミ出しているのが分かる 個室を出た綾乃は、男の待つボックス席へと赴いた

ガムを噛みながら、綾乃は男の待つボックスシートの近くへ戻る 見ると、男の向かいには見知った二人が座っていた…咲希と、咲希がJC時代から付き合っていた男・優弥だ 立ち竦んだまま、思わず表情を引き攣らせる綾乃 二人は、相貌を強張らせる綾乃に気付くとニヤニヤと嘲る様な笑みを浮かべる この二人のせいで、どれほど自分の人生をぶち壊しにされたことか…綾乃の胸に沸々と怨念や悔恨や恐怖や嫉妬といったものが混然となった感情が沸き起こる この二人の主導によって、JCからJK時代の6年間、綾乃はずっと「ち◯ぽ狂いのハメ娘ちゃん」と言うレッテルに甘んじて生きなければならなかったのだ 望んでもいない破廉恥な行為を、あたかも喜悦し自ら率先して行っているかの様に振る舞わねばならない屈辱と羞恥と恐怖は筆舌に尽くし難かった 好きでもない男子達に対して、誰彼構わず緊密に接近して、あからさまに猥褻なボディタッチをする事を強いられた ある時はそういった男子達に対して、片っ端から贋恋を告白する事を強いられた 好きでもない男子と交際させられ、数日も経ぬうちに綾乃から振ってまた新たな男子と交際するという、まるで面白半分に次から次へと男を喰い散らかすかの様な行為を繰り返させられもした したくもない卑猥な会話を、周囲にわざと聞こえる様に嬉々として男子達と交わす事を強いられた 授業中や休憩時間にも、一日中指で己の乳首や恥襞を秘めやかに慰める事を強いられた 数え上げればキリがない そしてどんな時も、咲希と優弥は綾乃の無様で滑稽な破廉恥をニヤニヤと高みから嗤っていたのだ にもかかわらずこの二人は青春を享楽的に謳歌し、甘やかに睦言を囁き合い、幸福を享受し続けている 綾乃が誰からも心から愛されず、真の恋心を告げる事も許されず、初恋の男子・颯馬にまで避けられる様になってしまったというのに…

TPOも弁えず、ガムを下品に咀嚼しては足元に吐き棄てるなどと言う品性の欠片もない所作も、JC時代に咲希と優弥から強いられて身につけさせらてしまったものだ 今では下品にガムを噛み、ぞんざいに吐き棄てる事をしないと精神の安寧が得られないほどに依存させられてしまっている 二人は綾乃に対して、徹底的に「軽薄で知性の欠片もない、尻軽で男好きな遊び女」としてのレッテルを貼って嘲弄する事を楽しんだ そのくせ、綾乃がどんな男とも肉体関係を結ぶ事を決して許さなかった 故に25歳に至った今も、口唇や乳房や尻穴や全身ありとあらゆる箇所が男達の指や舌や陰茎や体液に汚辱されていると言うのに、綾乃は依然として処女のままだ… 綾乃の肉体は既に充分に爛熟し、優しく逞しい男からの愛に満ち溢れた力強い挿入をいつでも受け入れる準備が出来ていると言うのに、そしてそれを常に夢に見て心待ちにしていると言うのに、その一点においてのみ、彼女はあらゆる男を跳ね除けねばならないと、この二人から強いられている 「悔しい…悔しい…悔しい…悔しい…」 JC時代からずっと胸中で叫び続けている言葉を、今また綾乃は俯きながら無言で呟く あの頃と全く変わらぬ幸せそうな咲希と優弥の前で、綾乃はこの不潔極まりない酔漢に対して卑猥な饗応を施してやらねばならない

「ほらほら、何をぼんやり突っ立ってるのょ、ハメ娘ったら 早くおじさまの隣に座りなさいょ ホント、昔っからどん臭いんだから」 咲希に嘲侮されながら着席を促され、綾乃は恐るおそる不潔な酔漢の隣に腰を下ろす 「んー、どん臭いはどん臭かったけど、男に手を出すのはむっちゃ早かったよな、ハミ毛ちゃんってw」と、優弥が追い討ちをかける 「そうそう♪ 男と見たら誰彼構わず猛烈アタックだったわよね、ハメ娘ったらw 見てるこっちが恥ずかしくなるくらい大胆でえっちなんですもの」 二人からの嘲弄は際限なく続き、何も知らないままそれを聞かされている初老の不潔男は、さもありなんと言った好色な表情で綾乃の肢体のつま先から頭頂まで舐るようにねっとりと無遠慮に凝視し始めた 「ま、ハミ毛ちゃんにまつわる思い出話は無限にあるからさ、まずは乾杯して飯でも喰おうぜ」と優弥が場を仕切って店員を呼んだ アルコールが配膳されるまでの短い間、「そう言えば名前聞いてなかったっすね おっさん、なんて呼べば良いっすか?」と優弥に尋ねられ「ぁ、あぁ… そうだな、鉄也だからてっちゃんとでも呼んでくれや、あんちゃん あんちゃんと隣の綺麗なおねえちゃんは何てぇんだい?」と、意外に社交的な不潔男が返す 「あ、オレはゆーやって呼んでください んで、隣に座ってるお嬢っぽいのがオレの女の咲希っす」と返す優弥は、このごく短時間のうちに、既に鉄也と馴れ馴れしい関係を構築してしまっている 優弥に紹介された咲希は、如何にも良家の令嬢と言った風に「咲希です 初めまして、鉄也おじさま どうぞよろしくお願いいたします」と居住まいを正して上品に応えた この四人の中で最も上品で清楚で慎み深いはずの綾乃だけが言葉も無く俯き、卑猥極まりない風体でクチャクチャと下品な咀嚼音をたててガムを噛んでいる 「ほら、みんなちゃんと自己紹介したわよ、ハメ娘 貴女も鉄也おじさまへの自己紹介と、おじさまとの馴れ初めくらい私達に説明なさいな それとも名前なんか名乗り合う前に、いつもみたいに…?」と意地悪く促す咲希の言葉に、全身を羞恥で真っ赤に染めて小刻みに震える綾乃 「わた…あ、アタシは、その…あ、あーやって言うの ん? もちろんあだ名だょ、おじさま♡ あーやとおじさまは、さっき駅前で知り合ったばかりなんだケド、すっごく優しくて逞しくて素敵な殿方なのょ♡ さっきからもう、あーやったらメロメロの恋愛モードなの♡♡♡」 屈辱で涙が溢れそうになりながら、幸せそうな咲希と優弥を前に、彼等が喜ぶ様な軽薄で知性の欠片もない尻軽女を演じて見せる綾乃は、てっちゃんの腕に甘えた態度で絡みつき、しなだれかかって頬にキスをする 接吻をプレゼントされたてっちゃんは空腹であることも忘れ、歯槽膿漏とアルコールとニンニクの臭気が渾然となった悪臭を放つ唇を綾乃の耳元に近づけて、ふぅぅっと熱く湿った吐息を吹きかけ、オマケとばかりに綾乃の耳裏からうなじ辺りをぺろりと舐ってやる 汚辱感に震えながら「ぃやん、おじさまったら♡ そんなコトされたら昔のおともだちの前なのに、あーやったらムラムラしちゃうぅぅん♡♡♡」と、猥褻な表情でてっちゃんに擦り寄り腰を卑猥にくねらせて甘えてみせた

「ホント、中学の頃から全然変わらないのね、ハメ娘ったら もう25のレディなんだから、少しは慎しみを身につけなくてはダメょ」 咲希が尤もらしい口調で綾乃の淫奔な振る舞いをわざとらしく咎めると、てっちゃんが「その…ハメ娘って言うのは何のことだい?」と尋ねた 「それは…そうねぇ…」と、困ってもいないのに困った様な顔をして、咲希は優弥に説明を促す 「あーw つまりその…ハメ娘って言うのはそのまんまの意味なんすょ 男と見たらいつでもどこでも誰とでも、すぐにハメ合おうとするからハメ娘てあだ名で皆から呼ばれてたんす だよな、ハミ毛ちゃん?」 一切の手心も加えられていない優弥の解説に、またしても綾乃は屈辱と羞恥で全身を真っ赤に染める 「ほう、そりゃスゴい武勇伝だなぁ、あーやちゃんw で、もうひとつのハミ毛ちゃんって言うのは?」 てっちゃんも敢えて分かりきった事を、さも知らないと言った風にとぼけて訊き返す 「あー それ、言っちゃっていいのかな ハミ毛ちゃんもちょっと恥ずかしそうだし… 言っちゃっても良い??」と優弥は綾乃に返答を求める もちろん綾乃に否の選択肢は無い 「え、ぁ… ぅ、うん もちろん良いょー だ、だってあーやの大切なあだ名だもん♪」と泣き出しそうな気持ちで敢えてバカっぽく応える綾乃 それを聞いて優弥はにやりと口角を上げ「じゃ、良いか ハミ毛ちゃんて言うのはつまり…あーやの腋毛や陰毛がいつも露出していたからついたあだ名なんすよ 小学生の頃から平気で破廉恥な格好で外出していたそうなんすケド、思春期になるとホラ、男も女もあちこちから毛が生えてくるじゃないすか 男ならまだしも、女の子なら普通はエチケットとして処理するっしょ? でも、あーやは何でか知らないケド絶対に処理しないんすよ 露出の甚だしい服装なのに生やしっ放しの伸ばしっ放しだから、恥ずかしい縮れっ毛が服の隙間からはみ出しちゃってたんす 見てるこっちの方が恥ずかしくなるから、いい加減剃れって言っても、『コレが良いの♡』って聞かないんすょw」 またしても一切の酌量も無い優弥の解説に、てっちゃんは大喜びで手を叩く 「へー そうだったのかい、ハミ毛ちゃん」と調子に乗ったてっちゃんは綾乃の腕を取って頭上まで持ち上げる 開陳された腋には、優に10cmはあろうかと思える艶々とした縮れっ毛が密生しムンムンと匂い立つ卑猥な香気とフェロモンを含む汗露とを毛穴から湧出させていた 綾乃は腕を上げさせられた姿勢のまま羞恥に雪肌を真っ赤に染め上げ、てっちゃんの指戯に性感帯である腋を弄ばれている 腕を掴まれた姿勢のまま抵抗もできず、綾乃は羞恥と汚辱感とどす黒い快感に塗れながら身を捩るしかできない てっちゃんの太く不潔な指が湿った毛の奥へと潜り込み卑猥に弄ぶ 腋の毛根を指先で掻き分けるたび、汗と体臭が混じり合った淫靡な香りが更に強く立ち昇る 「おぉ…こりゃ、たまらん匂いだ……♡」 てっちゃんは恍惚とした表情で呟いて綾乃の腋へと顔を埋め、その芳醇な体臭と恥甘露とを鼻腔と舌とで執拗に痴戯り堪能する 「んひぃっ♡ ぁ…ぁああぁぁん♡♡ ぉ゛ひぃぃぃっ♡♡♡ だ、ダメ い、イくっ♡ も、もうイきたくないのにっ♡ あーやイくっ♡ イくイくイくっ♡♡ ぁひぃっ♡♡ あ、あーや…イっちゃぅぅぅぅぅんっ♡♡♡」 あられもない痴声を店内中に響かせながら身悶え、滑稽なほど不規則に腰をカクカクと痙攣させる綾乃は、ソファの周りに恥潮をびゅくびゅくと盛大に噴き散らかしてしまう 咲希はグラスを傾けながら、あざ笑うように囁いた 「もうっ、ハメ娘のお潮が私のパンプスにかかっちゃったじゃないの! 汚いわねぇ… ほら御覧になって、おじさま 中学の頃から何も変わらないでしょ? ハミ毛ちゃんは、こうやって弄られるのが大好きなのょw」 「そうなんすよ 昔っから男を取っ替え引っ替えしちゃ自分の体中をいじくりまわさせて、いつも自分だけ勝手にひとりで天国に飛んでイっちまうんすょ なぁ、ハミ毛ちゃん?」

鉄也が綾乃の腋に顔を埋め、とめどなく溢れ出る甘美な恥汗と猥褻な芳香と舌と鼻腔とで堪能し尽くした頃、ようやく酒肴がテーブル一杯に運び込まれてきた 脇下への恥戯で本日二度目の絶頂に追い上げられた綾乃は、ひとり頬を上気させて未だ鼻息も荒く喘ぎ、焦点のさだまらぬ瞳で爛れた恍惚の中を彷徨っている言うのに、咲希も優弥もてっちゃんも既に盃を三杯は重ね、肴をつまんで話に花を咲かせている 当然話題は綾乃にまつわる破廉恥な思い出話だ ようやく正気を取り戻した綾乃はソファから身を起こし、てっちゃんの無遠慮な恥戯によって蹂躙された脇下をナプキンで拭って服装を整え、ソファに飛び散った恥密潮を申し訳無さそうに拭う 「もぅ、ようやく目が覚めたのね、ハメ娘ったら いつも嗜めてあげてるケド、ところ構わず破廉恥な痴声を喚き散らしたり、お潮を噴き散らかすのは一緒にいる私達が恥ずかしくなっちゃうから少しは慎しみなさい 犬や猫だってもう少しお淑やかにするものょw」と嘲侮する咲希の言葉に、綾乃は軽薄で知能の低い男好きな女として応えねばならない 「ぁ…あぁん♡ ごめんねー、咲希ちゃーん あーやったら、またひとりで気持ち良くなっちゃってぇ、えへへ♡ でも、おじさま、とっても上手なんだもの しょうがないょー お料理が来なければ、もう少しで♡♡♡だったのになぁ⭐︎ おじさま、あーやのコトまた気持ち良くしてくれてありがとー♡」 「また」と言う綾乃の不用意な言葉に咲希は鋭敏に反応する 「また? なになに?? さっき駅前で初めて会ったばかりの鉄也おじさまに、もうどこかで可愛がってもらったの、ハメ娘??」 綾乃が言い淀んでいるうちに、酒がまわって有頂天のてっちゃんが愉快そうに自慢を始める 「いやぁ、駅からこの店に来るまで、ほんの数百メートのうちにオレら意気投合しちゃってな、すっかりラブラブな恋人同士みたいになれたんだよ な、ハミ毛ちゃん♪ で、ハミ毛ちゃん、店に入るまでの時間も惜しいって感じでオレに迫ってくるからよ、入店前にそこの路地の物陰で身動きできないくらいキツく抱き締めて熱烈なベロちゅーしながら指でちょっと弄ってやったんだよ あん時も盛大にイってたよなぁ な、ハミ毛ちゃん」 どうやらてっちゃんも、一皮剥けば咲希や優弥と同種の人間らしい

「まったくハメ娘ったら、昔よりも慎しみが無くなっちゃってるじゃないの こんな事ではお友達として…それから貴女の庇護者として、相変わらずの破廉恥な生活ぶりを貴女の御両親に言いつけなくちゃならないわょ」 咲希がそう言うと綾乃は血相を変えて何事か反駁しようとしたが、その言葉が発せられる前にてっちゃんが問う 「庇護者? どう言う意味だい、そりゃ?」 「庇護者ってのはつまり、あんまりにも男癖が悪かったハミ毛ちゃんを更生させるために、当時の中学高校の理事長や担任や生活指導部なんかが集まって、理事長令嬢で筆頭模範生の生徒会長だった咲希が任命されたんすよ ウチの学校、中高一貫の全寮制だったから、咲希とハミ毛ちゃんは6年間ずっと同室で、授業中も休み時間も放課後も休日も常住坐臥、ハミ毛ちゃんのふしだらな振る舞いを糺してたのが咲希なんすょ」と、綾乃に一切弁明させる隙を与えぬまま、優弥が解説してしまう 「そうだったのかい、ハミ毛ちゃん それで咲希ちゃんに頭が上がらなかったんだな 事情はよぉく分かったよ 安心しな、おっちゃんが大事にして、いっぱい可愛いがってやっかんな、うひひひひひひ」 偶然の好機を得た事で、来たるべき老後の愉しみを手に入れたてっちゃんは、鼻の下を長大に伸ばして下品に嗤った 綾乃が真っ赤になって俯いている間、咲希と優弥は愛おしげに視線を絡ませ合い、耳元に唇を寄せて睦言を囁き合っている 優弥は咲希の肩に腕をまわし、愛しむ様に咲希の頭を優しく撫で髪を指で弄び、額や髪に軽いキスを与えてやる 咲希はその優しい愛撫に応える様にうっとりと瞳を潤ませ、優弥に寄り添う様に身を委ねている 俯きつつも二人の睦み合いを目の当たりにした綾乃の胸中に、またしても「悔しい…悔しい…悔しい…」と言う怨嗟の言葉が反響し始める しかしその言葉が、先ほどと少し違うのは最後に「羨ましい…」と言う言葉が加わった事だ その「羨ましい…」という言葉は、次第に「悔しい」を圧倒していく 「羨ましい…羨ましい…羨ましい…羨ましい…羨ましい…羨ましい…羨ましい…羨ましい…」 綾乃は、求めたものを決して得られぬ「求不得苦」の煩悩に囚われ始める 「私だって颯馬くんと…」と、中学時代の初恋の相手に身を委ね睦み合う妄想を夜ごと夢見る以外できない自分が、咲希と優弥を前にしてひどくみじめに感じられた

「さあ、ふた潮も噴き散らかしたんだから少しはスッキリしたでしょう? そろそろハメ娘も何か呑んでつまみなさい」と咲希が綾乃に催促する 否の選択肢の無い綾乃はメニューに目をやり、マティーニとチーズ&ドライフルーツをオーダーしようとする 店員を呼ぼうとする綾乃の機先を制して、咲希が綾乃に問いかける 「ハメ娘、何にするの? 貴女は昔からコレとかコレとかこういうのが好きだったゎょねぇ?」と意地悪く指差したのは、極太フランクフルトソーセージとクリームをふんだんに使った特大チョコバナナ、それに特濃カルピスと生卵10個を攪拌したカルピスセーキカクテルだ 頬を引き攣らせる綾乃を尻目に、咲希は綾乃の返答も待たず勝手にオーダーをしてしまう やがて綾乃の酒肴がテーブルに届けられ、改めての乾杯が唱和された 楽しげな咲希の横顔を恨めしそうに盗み見ながら、綾乃はカクテルのグラスを口許に近づける と、グラスが綾乃の唇に触れる寸前、咲希がてっちゃんに話しかける 「鉄也おじさま、飲み物を飲む時、ハメ娘は殿方から口移しで飲ませていただくのが何より好きなんですのよ」 「あゝ、そう言えばそうだったなぁ 懐かしいなぁ、夏の体育の授業の後とか、みんな目のやり場に困ってたよなぁ…w」と追い討ちをかける優弥 ぎょっとして二人を凝視する綾乃と、嬉しそうに手を叩いて喜ぶてっちゃん 「そうかいそうかい ハミ毛ちゃんはそんな風に優しく口移しで飲ませてもらわないと、寂しくて寂しくて仕方がなかったんだな そう言うことなら、おっちゃんが優しく口移しで飲ませてやっかんな さ、そのグラスかしてみな」と、綾乃の手からグラスを奪い、てっちゃんはひとくち口に含んだ そして綾乃の腰をぐいと引き寄せ、綾乃の鼻先に己の鼻先を近づけていく 弱々しい抵抗を示しつつも、結局は諦念によって「あらゆる無遠慮や辱めを嬉々として是認する」という仕草を躾けられている綾乃は、恨みがましく咲希と優弥を見つめた後、諦めた様にうっとりと瞼を閉じ、てっちゃんの首筋に両腕を絡ませて不潔極まりない彼の唇と舌を受け入れた 歯槽膿漏とアルコールとニンニクの悪臭を放ちながら、粘っこい唾液と生卵と特濃カルピスとが渾然となって綾乃の口腔を侵蝕する あまりの不浄感に吐き気を催しながら、綾乃は甘ったるく鼻を鳴らし、汚穢の様に不潔な粘液となったカクテルをごくりと一気に嚥下した 汚辱感と羞恥と悔しさで背筋に怖気が走り不意に涙が滲むが、てっちゃんはそれを喜悦の極みから生じる嬉し涙と認識する 嚥下してもなかなか唇を離さず、貪る様に綾乃と舌を絡ませ合い、歯の裏を舐め、口腔を思う存分凌辱した まだ最初のひと口だ グラスにはまだ、たっぷりと特濃カルピスセーキカクテル残っている

綾乃は元々アルコール類に弱く、ビールをほんのひと口呑んだだけでも雪肌を真っ赤に染めて目を潤ませてしまうほどだ 酒精の香りを嗅いだだけでも酩酊してしまうのではないかとさえ思うのに、てっちゃんにきつく抱き締められて自由を奪われ微動だにできぬまま、汚穢の如く粘つく彼の唾液と混淆した特濃カルピスセーキカクテルを綾乃は何度も何度も口移しで嚥下させられている 酒精と不浄な唾液に侵蝕されて悩乱しながら、乳首や腋や鼠蹊部や大腿と言った敏感な部位を好きな様に撫で摩られて不本意に性感を昂ぶらされ続ける綾乃 理性的思考や倫理や道徳といった「綾乃を厳しく戒め続けてきた箍」が、てっちゃんによる不潔で卑猥な玩弄と酒精による酩酊によって大きな亀裂を入れられ、もはや決壊寸前だ そして今、綾乃は口唇と舌を卑猥に絡ませながら、特濃カルピスセーキカクテルの最後のひと口を嚥下しようとしている またしても綾乃は絶頂の際へと追い上げられ、その頂に昇り詰めようとしている 背筋にゾクリと悪寒の走る様な「どす黒い快感」と「理性の鈍麻」によって、悪臭を放つ不潔な唾液と混淆した特濃カルピスセーキカクテルを呑み下す事も、てっちゃんに口唇と舌を汚辱される事も、もはや綾乃には背徳感を覚えるのみで、むしろ不快感は当初よりも減じられて認識されている ゴクリと生々しく喉を鳴らして、綾乃は粘液の様に不潔なカクテルの、最後のひとくちを嚥下する その瞬間、綾乃を抱き締めるてっちゃんの膂力が更に増し、綾乃は微動だに出来ぬまま乳房を揉みしだかれ、恥ずかしく勃起させてしまった陰核をおもちゃの様に扱きあげられて三度目の絶頂を一気に昇り詰める 唇を唇で塞がれ、身悶えすら封じられ、敏感な部位を扱き嬲られながら、切なげに甘ったるく鼻を鳴らして、綾乃は腰をはしたなく痙攣させながらまたしても恥蜜潮を派手に噴き散らかしてしまった

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました